現役プログラマのプログラミング教室@岡崎市康生町一隆堂ビル, Android/iOS(Swift/Kotlin)のアプリ開発、デジタル漫画制作を主軸事業としています。

誰でもわかる話題のやり抜く力グリット(GRIT)とプログラミング

最近よく記事でみかけるグリットという言葉、皆さんご存知でしょうか。Meta(Facebook)のザッカーバーグやオバマ元大統領の発言にもでてくる言葉で、Googleでは採用の基準としても扱われているそうです。

昨今、褒めてのばす教育が流行しましたが、良い成果はだせてないそうです。むしろ自己肯定感を育むには逆効果という声まであります。

そんな中で着目されているのが成功したひとたちに共通する能力グリット。ではグリットとはいったいどんなものでしょうか。

グリットとプログラミングとの相性について考えてみました。

グリットとは

やり抜く力、粘る力と言われています。先天性の才能ではなく、後天性の努力を重ねる力で、グリットを提唱したのはハーバード卒、ペンシルベニア大学教授のアンジェラ・ダックワース氏です。

(出典: TED アンジェラ・リー・ダックワース 「成功のカギは、やり抜く力」)

以下の4つの英単語の頭文字をとってGRITと呼ばれています。

  • Guts(ガッツ) 困難に立ち向かう力
  • Resilience(レジリエンス)失敗しても立ち直る力
  • Initiative(イニシアチブ)自ら行動する自発性
  • Tenacity(テナシティ)やりとげる力

自分なりの言葉で解釈すると以下のようなセンテンスになります。

Guts(ガッツ)

困難に出会ったとき、こんなことは絶対無理とせず、なんとか挑戦しようとする姿勢。

Resilience(レジリエンス)

挑戦して失敗しても、次こそはと前へ向き直し、切り替える力。

Initiative(イニシアチブ)

たとえ他人に言われたことであっても、自分の課題として動ける力。

Tenacity(テナシティ)

決めたことを最後までやりきる力。

グリットは日本人とプログラミングとの相性が非常によい

日本人は世界が認めるように勤勉で、グリットが育ちやすい国民性だと考えられます。

野球では大谷イチロー、サッカーでは三苫中田ヒデなど世界で活躍する選手は、まさにグリット能力が高い良い例だと思います。

そんな適正のある日本人がどうしたら彼らのように世界で活躍するところまでグリットを高められるでしょうか。

日本人とグリット

もともと勤勉な性質をもち、グリットを高めるのに向いている日本人にも、陥りやすい欠点があると言えます。

皆さんも経験したことがあるのではないでしょうか、自分より優秀な人と競ったとき、彼は才能があるからね、彼女は特別だからね、と先天性の力を口実にして逃避してしまうこと。

これまでの日本の教育においてもIQテストなど認知能力についてテストすることがありましたが、非認知能力についてテストすることはありませんでした。当たり前が故に、後天性の能力に着目できず、先天性の能力で優劣を決めてしまうのです。

また唯一Initiative(イニシアチブ)は多くの日本人が不得意とする能力だと思います。この能力を習得していくとともに、他のグリット能力を伸ばしていくことが大切だと考えます。

プログラミングとグリット

4つに分類されているグリットですがこれらは一貫して関連性のある要素です。グリッドを高めるということは、絶対無理と思える難題に対峙する姿勢を良くしていくことに等しいと私は考えます。

絶対無理と感じたときにあきらめてしまうのは何故か。それは目標が高く、乗り越え方、解決の仕方がわからないからです。

つまり、絶対無理と思える難題を細かい明確な課題に分解し、解決への道筋を組み立てることが出来れば、あとは細分化した課題を順に解決するだけでよくなります。

そうすればどんな難題でも臆することなくチャレンジできるのではないでしょうか。

これはまさにプログラミング学習が得意とすることだと私は考えます。

創ろうとしている成果物のイメージ(≒難題)を、ひとつひとつの部品に細分化して、それを論理的に組み立て実現していく。

その過程でトライ&エラーを繰り返す。

これはまさにプログラミングの醍醐味です。   

この計画的、論理的思考を生活習慣とすることで自信がつき、プログラミング以外のことであっても、失敗しても諦めず継続して立ち向かえる姿勢を養えると考えます。

あとはその自信をもって自発的にアピールする能力がつけば、どうでしょう

世界に羽ばたけそうな気がしませんか?